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心と身体をつなぐトラウマ・セラピー
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| 商品カテゴリ: | 医学,薬学,医療,看護,介護
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| セールスランク: | 37332 位
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| 参考価格: | ¥ 2,415 (消費税込)
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なくてはならない知識
本屋の片隅にポツンと置かれている一冊の本に、世界を大きく変える情報が記さ
れている・・・。時々、そう感じさせられる本を発掘することがあります。
この本もまさしく、そのうちの一冊に入ります。
トラウマに関しては長らく間、心理作用のみの考察がなされてきましたが、生理
的なメカニズム、それも原始的、動物的な反応という面から考えることは、不思
議にも重要視されてこなかったのです。
また、私達も、自分達が”動物”なのだという意識が欠如してしまっています。
その見落とされてきた”要となる部分”に焦点をあてて、トラウマとの関連を
まとめあげたのが、この本です。
ソマティック・エクスペリエンスは、今まで複雑に考えすぎてきたために、解決
の出口を見失いがちだった精神医療に、新しい視点から出口を照らし出す光明と
なるでしょう。
著者は巻頭でヴィルヘルム・ライヒに謝辞を述べていますが、同じくライヒの
影響を受けたアレクサンダー・ローウェンの著作も読むと、身体とトラウマの関
係、身体心理学の理解が更に深まると思います。
また、この本では、トラウマの変容の要となる”気づき”と”フェルトセンス”
の能力の開発については、ほとんど触れていないので、フォーカシングか、
マインドフルネス(ヴィパッサナー瞑想)の本も合わせて読むことをお勧めします。
この本があれば、トラウマから解放される
トラウマという言葉は、よく使われているが、この本を読んで、焦点が絞れてきた。人間の脳を爬虫類脳、哺乳類脳、人間脳、と3種類に分けて、実に明快な分析的方法で、トラウマを絞り出している。
フェルトセンスという人間の本能に近い感覚を取り出して、それが自分で感じられるように訓練し、そのフェルトセンスが導いてくれるのに従って、心を動かしていくと、治癒にたどりつける、ということなんだと理解した。トラウマに苦しんでいる人たちへの大変な贈り物だと言える。
「身体に気づく」ことの大切さ
訳者あとがきにみるとおり、「心」と「身体」を二つに分けず、同じ有機体の二側面としてとらえるアプローチの仕方は、アメリカの心理療法においてかなりメジャーになっている。
マインドフルネス、フォーカシング、ハコミセラピー、プロセス指向心理学など、臨床に適用されているそれらの発達は目覚しい。
本書では、「ソマティック・エクスペリエンス」という耳慣れない手法を紹介しているが、風変わりで新奇なものではなく、いい意味で上記の技法の伝統と成果を踏まえ、理論化、手法化したものとの印象を受けた。
特徴的なのは、タイトルにあるように、そうした技法の焦点を「トラウマ」にあて、「トラウマ」を身体経験と不可分のものとして分析しているところだろう。
あくまでトラウマには専門家の援助が大切と主張しながらも、一般の読者が実践し役立てる事のできるエクササイズが紹介されている。
身体感覚(フェルトセンス)を分析、判断するのではなく、ただ「観察する」「気づく」だけであるのが大事だという。
そして、治療の際に、トラウマそのものに焦点を当てた場合、新たな感情的なショックを引き起こす可能性があり、それは見たものを石に変えるメデューサの首と直面するようなものであるという。トラウマを「成長の可能性」「蓄積されたエネルギー」として肯定的にとらえ、身体感覚のほうに治療プロセスの焦点を当てる事によって、「メデューサの視線から身を守る盾」とする事ができるという説明は、優しく、納得のいくものだった。
また、紹介されたエクササイズが、ヴィパッサナー瞑想法における「ボディスキャン」と近似することもとても興味深い。
著者の「癒しのプロセスは、劇的でなければないほど、またゆっくりと起これば起こるほどより効果的である」という言葉にも励まされる。
発見した技法の成果を、あくまで臨床に還元しようとするアメリカの心理学界の姿勢も評価したい。
本書を読んで、人間が、決して頭だけで生きているのではないという実感が深まった。
インターネット社会においては「電脳」という言葉に示されるように、「身体」の存在を置き去りにしがちだ。その時代において、こうした「身体」を含めた総体の復権の流れは、ますます重要さをましてくるものだと思われる。
新しいトラウマの概念、ソマティック・エクスペリエンシング
これは新しいトラウマ理解の本といえるだろう。うつ状態や無
気力、襲ってくる不安、心身症状など、長いトンネルから抜け
出すためのエッセンスがあふれている。
トラウマという理解がされなかったばかりに、生い立ちや起こ
った出来事について語らなくてはならない“つらい”カウンセ
リングを受けたり、何種類もの薬を何十年も服薬をしてきたり
した人達にとって希望の書となることは明白である。
トラウマが出来事そのものでなく、神経系に残された過剰なエ
ネルギーであることを理解したとき、トラウマが治癒可能であることが
実感できる。そして、われわれの活力、健康、人生の喜びを高め
るような資源が、自分自身にあることを発見すること
ができる。この書は、自分への信頼感を取り戻すきっかけにな
るだろう。
わかりやすい比喩や表現で自然に訳されており、読みやすい。
カウンセラーなどの専門職につく人や、教育現場で働く教師た
ち、そして、親たちには是非読んでもらいたい良書である。こ
の本によって、人生の質を高める人達が増えるであろう。
そうだったのか!と納得
災害や虐待だけでなく、幼少期のごく普通の出来事にもトラウマの
もとがあり、わたしたちの中の動物っぽい部分が勝手に反応して
しまっているらしい。しかもそれは自分を守るためだった!
この本は、トラウマが身体に起きる自然な反応で、心の苦しさが、
実はトラウマの症状なのかもしれない、ということを教えてくれた。
著者が出会ったクライアント(トラウマを乗り越えようとした人たち)の
事例は、わけのわからない不安や怒り、無力感は克服できる!
ということを力強く示し、自分と向き合うための勇気を与えてくれた。
一般向けの本だが、少し専門的な部分もあり、なじみのない単語
(解離、狭窄など)はちょっと難しいが、専門用語の説明はとても
具体的でわかりやすく、翻訳もとても丁寧だ。著者・訳者の誠意が
伝わってくる。
トラウマを乗り越えたい人、それを支えようとする人、トラウマが発生
しやすい場にいる人(乳幼児と接する人や災害現場に働く人)には、
特にお勧めしたい。
雲母書房
ハコミ・メソッド―からだを手がかりに無意識とつながる からだは嘘をつかない―うつ・不安・失感情、“からだ”からのアプローチ トラウマにさよならする時 からだのスピリチュアリティ ハコミセラピー
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